製品の選定について

「OAフロア」と「フリーアクセスフロア」に何か違いはありますか?

性能や機能に、違いはありません。

一般的に「フリーアクセスフロア」は、各種ケーブル・コンセントなどを床内に納め、床上に配線の取出しが自由にできるよう床下に空間を設けて二重構造にしたものの総称です。
「OAフロア」は、フリーアクセスフロアの中でも特にオフィスなどの執務空間(事務室など)に使用する製品を差します。

また、共同カイテックは執務空間に特に喜ばれる製品を取り揃えて自信を持ってお薦めしているため、お客様には「OAフロア」という名称でご案内しています。
もちろん、その他の空間でも問題なくご採用いただける製品です。

フリーアクセスフロアにはどんな種類がありますか?
また、どんな材質のフリーアクセスフロアを選ぶのが良いのですか?

フリーアクセスフロアは大きく3つのタイプに分かれ、主な材質・特長は次の通りです。

仕様比較

  • コンクリート製A・置敷式溝配線床

    コンクリート製(ネットワークフロア)は......
    重量的にやや重いが、耐久性と配線のしやすさに優れ、普通の床と同じ快適な歩行感である。

  • プラスチック製B・置敷式簡易二重床

    プラスチック製は......
    軽量で建物への負担は少ないが、プラスチック特有の頼りない歩行感で、耐久性と耐燃焼性に多少難がある。

  • スチール製C・床高調整式二重床

    スチール製は......
    レベル調整が可能で配線スペースも大きいが、ポコポコとした空洞音と、将来のガタツキに多少難がある。

1人1台以上のパソコンの導入が当たり前になり、ケーブルの増加が見込まれます。
オフィスでは、床高の高いOAフロアを採用するべきなのでしょうか?

OAフロアの選定で注意すべき点は、床高さではなく配線有効高さです。ネットワークフロアは薄型設計ですが、パネル厚が4mmと薄く配線有効高さが大きいため、通常オフィスでも余裕の対応が可能です。さらに、フィードインマットN(入線部、幹線部)の活用で、他社OAフロアと比較しても大きな配線容量があります。

配線有効高 比較図

フィードインマット40N

この写真だけで、最大233台分のLAN配線に匹敵する配線量です。

ガタツキがなく床高の高いOAフロアが必要な場合は、次の製品をご覧ください。

床免震システムとOAフロアを、セットで設置することは可能ですか?
また、仕上り床高さはどの程度になりますか?

日本国土開発社製の免震システムと、超高強度軽量コンクリート製OAフロアのネットワークフロアとの組合せにより実現した低床免震システムがあります。
床免震を構成する支承とフレームに加えネットワークフロアを導入しても、一番低い仕上がり床高はH190mmです。
OAフロアとセットの免震システムで、仕上り床高がH200mm以下となる唯一の製品です。
さらに、設置後のメンテナンス費用が一切不要なのも大きなポイントです。

大型什器が設置されたままの状態で、OAフロアの導入は可能ですか?

低床OAフロアのネットワークフロアならば什器の扉の開閉には問題ないため、大型什器をそのままにOAフロアを採用することができます。
キャビネット等の什器ベースの高さは、50~70mm程度です。
ネットワークフロアの床高はH29mmとH40mmですから、仕上げ材のタイルカーペット(約7mm)を施工しても、H50mm以内に納まるため、扉の開閉には全く支障が出ません。

  • ネットワークフロア29(タイルカーペット含む)仕上り高さH36mm
  • ネットワークフロア40(タイルカーペット含む)仕上り高さH47mm
スプリンクラーが装備されているオフィスのリニューアルで、消防法違反にならないようにOAフロアを設置するには、どこに注意すれば良いのですか?

OAフロアの床高さにご注意ください。
消防法ではスプリンクラーヘッドの下方45cm以内、水平方向30cm以内の空間には家具など何も置けないことになっています。
OAフロアの導入で床が上り、今まで置けた書棚が置けなくなることがあります。特に、移動書棚などが設置されているオフィスでは注意が必要です。
リニューアルでOAフロアを導入する場合は、低床OAフロアを推奨します。

仕様と性能について

ネットワークフロアの採用後にガタツキが発生した場合、どうすれば良いですか?

ネットワークフロアは床の不陸に追従する構造なので、ガタツキは発生しません。メンテナンスも不要ですから、費用は一切発生しませんので安心です。パネルタイプのOAフロアの中には、徐々にガタツキが出てくる製品があり、定期的なレベル調整やパネルの入替えなどを行う必要が発生します。

ただし、パネルタイプの中でも、パネル四隅を完全固定するクワッドフィックス600ならば、ガタツキを完全に防止できます。また、お困りの場合は、下記のサービスもご利用いただけます。

ネットワークフロアがオフィスに施工されても、歩行感は変わりませんか?

普通の床と同じ歩行感です。フレキシブルコンクリートマットが床の不陸に馴染む構造ですから、空洞音やガタツキが全くありません。

フリーアクセスフロアの性能を判断する基準はありますか?

公共建築協会品質性能評価品 公共建築協会品質性能評価品
評価書
フリーアクセスフロアの性能を客観的に証明する基準には、(一社)公共建築協会 品質性能評価品とJAFA認証 評価品の二つがあります。フリーアクセスフロアの選定は、これらの評価品の中から選定することが安心です。
◆公共建築協会 品質性能評価品
 ネットワークフロア・ハイスチール・クワッドフィックス600
◆JAFA認証 評価品
 ネットワークフロア・ハイスチール・クワッドフィックス600

フリーアクセスフロアに保証期間はありますか?

製品保証を設定していないメーカーが多いですが、中には1~2年程度を保証する製品もあります。 長い期間の荷重や台車の走行がある床ですから、できるだけ長期保証のある製品を選定することが大切です。
ネットワークフロア及びハイスチールは安心の10年保証製品です。

コスト・メリットについて

ネットワークフロア採用後にレイアウトの変更をする場合、配線などの立上げは簡単にできますか?
また、別途費用が発生するのですか?

配線メンテナンス費(レイアウト変更コスト)は、殆どかかりません。オフィスの皆さまご自身で、配線の取り出しやコンセントの増移設ができるからです。

ネットワークフロアを新築物件で採用した場合に、何かメリットはありますか?

これまでに新築物件で数多くの実績があり、実際にご採用いただいたお客様から伺ったメリットは次の通りです。

  1. 床高を低くすることで、ビルの建築コストを削減(参考:コストダウン試算例をご覧下さい。)
  2. 天井高を確保でき開放感のある空間を実現
  3. 普通の床と同じ快適な歩行感が持続
  4. 配線のしやすさ、配線管理が簡単
施工後のメンテナンスは、何か必要ですか?
不要です。
パネルタイプの二重床であれば徐々にガタツキが出てくる製品があり、定期的なレベル調整を行う必要がありますが、ネットワークフロアはガタツキが発生しないのでメンテナンス不要ですから、費用は発生しません。
ただし、パネル四隅を完全固定するクワッドフィックス600ならば、ガタツキを完全に防止できます。
床高が低い低床設計というのは、何かメリットがあるのですか?

たくさんのメリットがあります。
低床のネットワークフロアであれば、入り口のスロープや天井の圧迫感を殆ど感じません。高齢者や障害者等のためのバリアフリー法にも適応できます。

OAフロア以外の工事について

使用中のオフィスにOAフロアの採用を検討しているのですが、週末工事でOAフロアが施工できますか?

週末工事(金曜夜~日曜夜)でニューオフィスに変身できますのでご安心ください。ネットワークフロアならば、床に置くだけで馴染む構造ですから、1日で約400m2の施工が可能です。OAフロア工事以外も含めトータルでお任せください。

使用中のオフィスのリニューアルスケジュール

日程 時刻・業務内容
金曜 【18:00~】既設配線撤去、家具・OA機器・書類搬出
土曜 【7:00~8:30】ネットワークフロア・タイルカーペット搬入
【8:30~15:00】ネットワークフロア施工
【13:00~17:00】配線工事(電力・電話・情報)
日曜 【7:30~13:00】タイルカーペット施工
【13:00~19:00】家具・OA機器・書類搬入設置
【15:00~19:00】電力・電話・情報線の取出し、OAタップ取付、コンピュータ調整
OAフロアの上に、パーティションの設置は可能ですか?

床高の低いネットワークフロアならば、OAフロア上から簡単に直接床スラブに固定ができます。更に、セキュリティーの確保のためなどテナント間で縁切りをしたい場合も、配線溝部にパテ詰め、または仕切り板で簡単に塞げます。二重床と比較し、安くてしかもスピーディーに施工ができます。

床下空間の縁切り方法

  • パテをつめて塞ぐ場合
  • 仕切り板で塞ぐ場合
什器(書庫等)を耐震固定したいのですが、OAフロアの上から固定は可能ですか?

ネットワークフロアならば超高強度軽量コンクリート製で強度が高く低床のため、グリップアンカーを使用してOAフロアの上から簡単に直接床スラブに耐震固定ができ安心です。什器の転倒防止はオフィス安全確保の最優先項目ですから、簡単に固定できるOAフロアの選択が重要です。

配線の管理について

コンセントにはどのような種類がありますか?また、性能的な違いはありますか?

大きく分けると、床内接続タイプと床内接続・床上取出し両用タイプがあります。
床内接続タイプはフロアの上には全く出ませんので、OAタップなどを使用して好きな場所から配線を立上げできます。両用タイプは、コンセントの蓋からフロアに直接配線を取出しできるタイプです。

  • (両用タイプ)
  • (床内接続タイプ)

床内接続タイプは配線に慣れていない方ですと、確実に接続されていないことに気付かない場合があります。確実に接続されていないとOAフロアの蓋が閉まらない、"接続ミス防止構造"付のコンセントが安心です。

頻繁なレイアウト変更で、どのケーブルがどのOA機器や電話に接続されているのか全く分からなくなってしまいました。どのような管理方法が一番良いのでしょうか?

まずは、現在のオフィスレイアウト図を作成しましょう。
そこに、電話の管理番号とOA機器の管理番号を書き込みすることが一番です。基本的な作業ですが、一目で誰が見ても分かることがポイントで、頻繁にレイアウト変更が行われるオフィスほどこの管理表の更新が大切です。
また、配線管理に簡単なOAフロアを選択することもポイントです。

レイアウト変更をしたら、デスクの側に電源がなくて困っています。
自由なレイアウト変更に対応できないのですが、みなさんはどのようにしていますか?

これまでは、什器レイアウト決定後に必要最低限のコンセントを設置する工事が多く行われてきました。これではレイアウト変更や人員増加の度に、新規配線の増設や不要になった配線の廃棄費用が発生してしまいます。
これからは無駄な費用が発生しない先行配線システムがお奨めです。予めオフィスで予想し得る最大執務人員を考慮し、事前に一定ゾーン毎にコンセントを埋め込みしておけば、必要な場所へOAタップで自由に立上げが可能です。
但し、そのためには、配線取出し口の多いOAフロアの選択が必要不可欠です。

カイテックワイヤリングシステムとは......
OAフロアのロングセラー商品ネットワークフロアと共に、経済的な電力配線・LAN配線を先行配線する方式のことを、"カイテックワイヤリング"と称しています。
オフィスの床に沢山露出した配線ケーブルがあり、危険で美観も良くありません。
このケーブルの山、どうすれば綺麗になりますか?

オフィスには沢山のケーブルが必要です。その全てのケーブルが床面に露出しているオフィスでは、相当お困りでしょう。オフィスの美観が損なわれるだけでなく、転倒による危険や電源が抜けて貴重なデータが失われてしまうという恐れがあります。この露出配線を解決するには、OAフロアが最適です。 種類はいろいろですが、一般的なオフィスであれば、天井高に影響の出ない低床タイプで配線容量が大きなOAフロアが好まれています。

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