目次
  1. サポート概要
  2. 電圧降下計算書の作成サポート
  3. バスダクト収まり図のサポート
  4. コスト比較表の作成

こんなお困りごとに

  • バスダクト幹線容量について迷っている
  • バスダクトの専有面積を確認したい
  • ケーブル配線とバスダクト配線のコストを比較したい

1.サポート概要

共同カイテックでは、バスダクトの導入に伴う設計のサポートを行っております。諸条件を確認させていただき、現場の設計に合わせた電圧降下計算書、収まり図、ケーブル配線とのコスト比較の作成をサポートします。また電圧降下計算書に基づく系統図の作成もしています。

2.電圧降下計算書の作成サポート

電圧降下とは、電気回路には抵抗があり、電気エネルギーが熱エネルギーに変換されることにより、送電側の電圧より受電側が小さくなる現象です。対策としては幹線サイズを大きくすることで電圧降下を小さくすることができます。
電圧降下計算書は、内線規程に基づきインピーダンス法および簡易法で計算します。負荷容量から選定したバスダクト容量が内線規程内の電圧降下率で収まるか計算した書類です。バスダクトご検討時における電圧降下計算書の作成をサポートします。

電圧降下率の規定

内線規程抜粋

  • 低圧配線中の電圧降下は、幹線および分岐回路において、それぞれ標準電圧の2%以下とするのを原則とする。
    ただし、電気使用場所内の変圧器により供給される場合の幹線の電圧降下は、3%以下とすることができる。
    注1: 引込線取付け点から引込口までの部分も幹線に含めて計算すること。
    注2: 電気使用場所内に設けた変圧器から供給する場合は、その変圧器の二次端子から主配電盤までの部分も幹線に含める。
  • 供給変圧器の二次側端子(電気事業者から電気の供給受けている場合は、引込線取付点)から最遠端の負荷にいたる電線のこう長が60mをこえる場合の電圧降下は、前項にかかわらず、負荷電流により計算し、下表によることができる。

こう長が60mをこえる場合の電圧降下

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供給変圧器の二次側端子または引込線取付点から 電気使用場所内に設けた変圧器から供給する場合 電気事業者から低圧で電気の供給を受けている場合
120m以下 電圧降下(%)5以下 電圧降下(%)4以下
200m以下 電圧降下(%)6以下 電圧降下(%)5以下
200m超過 電圧降下(%)7以下 電圧降下(%)6以下

バスダクト及びケーブル幹線電圧降下式(線間電圧降下式の基本計算式)

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バスダクト及びケーブル幹線電圧降下式
インピーダンス法 e=K(R・COSθ+X・SINθ)・I・L
分岐ケーブル電圧降下式
簡易法 e=(K×L×I)/(1000×A)
e:線間電圧降下〔V〕
K:電気方式による係数
  単相2線式、単相3線式の線間 2
  三相3線式、三相4線式の線間 √3
  単相3線式、三相4線式の中性線間 1
R:交流抵抗〔Ω/m〕
X:リアクタンス〔Ω/m〕
cosθ:負荷力率
sinθ:√1-cos2θ
I:線電流〔A〕
L:こう長〔m〕
e:大地間電圧降下(V)
I:負荷電流(A)
L:線路のこう長(m)
A:使用電線の断面積(mm2
K:電気係数 (単相中性線間:17.8、三相線間30.8)

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参考インピーダンス表(SS-T型シャフトスター)

※バスダクトの種類によって、特殊性が異なるため、インピーダンスおよび、電圧降下が変わります。
 該当するカタログのインピーダンス表のご参照をお願いいたします。

3.バスダクト収まり図のサポート

バスダクトに必要な専有面積などの図面作成をサポートします。カタログでは伝わりにくい多系統布設の支持間隔や、分岐ボックスのメンテナンススペースなどの納まり図作成をサポートします。

参考:収まり図

SS-T型シャフトスター(5系統)
床支持部詳細参考図

4.コスト比較表の作成

コスト比較表はケーブル配線に掛かるコストとバスダクト配線に掛かるコストがどのくらいの差になるか比率で試算するサポートになります。バスダクトはケーブルに比べコストが高いイメージがありますが、材料費と工事費のトータルで試算するとバスダクト工事の方が安くなるケースが数多くあります。現場に応じた設計サポートをします。

参考:コスト比較表

SS-T型シャフトスター(4系統数)と
CVTケーブル(18系統数)のコストダウン率の算出例

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